2007.03.10 Saturday
また久しぶりにYoutubeに行き、vic morrowで検索したら、新しい動画を発見。これが実に驚くべきモノだったのですが……。
まず、この動画をアップした人はマイケル・ランドンを中心にシーンを選んでいるらしいのでヴィクさん登場はとっても少ないのですが、デビュー3年目14作目の映画なので、何だか初々しい雰囲気の姿が見られます(笑)
しかしながら、この『神の小さな土地/God's Little Acre』の三つのクリップは、何の予備知識もなくいきなり見たので「え〜、何なんだこりゃ!」と驚くことがいっぱいで、それだけでも見る価値がありました──もちろん、すでにご存じの方にはどうってことはないとおもいますが──わたしはあまりにも驚いたので、色々と調べてしまったぐらいです(笑)
とにかく取りあえず見てみたい場合は先にこの三つのリンクに飛んで観てみて下さい。
ただし、全部見ると30分近くかかります。(070327現在、このクリップはなくなりました)
Michael Landon - God's Little Acre (1958) [Extract 1]
Michael Landon - God's Little Acre (1958) [Extract 2]
Michael Landon - God's Little Acre (1958) [Extract 3]
まずいきなり陽気なゴスペル調のテーマソングとともにオープニングクレジットがはじまり、ヴィクさんは6番目にクレジットされてます。そして映画が始まると、そこら中穴だらけの土地がいきなり現れて面食らいます(笑)
そして、主人公であるロバート・ライアンがにたにた笑いで登場。しかも、声が素っ頓狂で時々裏返ったりするので、実に奇妙。納屋には何故か手足を縛られた若者──髪がほとんど真っ白で、これまたヘンに甲高い声の若者、これが何とマイケル・ランドン!──がいて、脅したり宥めたりして、無理矢理ダウジング棒を持たせます。彼がワケも分からずにこのダウジング棒を持った瞬間から、物凄い勢いで反応し始め、外へ飛び出して行くと、いよいよヴィクさんや、ジャック・ロードが登場。何かみんなでワイワイ大騒ぎをしながらダウジング棒の行方を追いかけて行くシーンなど、何とも愉快です。
まあ、この三つのクリップを見てもほとんど「???」状態、でも妙に気になるので調べました。
全然知らなかったのですが『神の小さな土地』はアースキン・コールドウェルの小説で、アメリカのベストセラー史上に残る傑作だそうです。
神の小さな土地
コールドウェル, 竜口 直太郎
そして、それをアンソニー・マンが監督し、音楽をエルマー・バーンスタインが担当した映画がこれで、何とちゃんとDVDまで出ています。
神の小さな土地
かつて父親が死際に「土地に金を埋めた」と言った言葉を信じて、妄執に捕われ15年も自分の土地を息子たちと掘り続けて(だからあんなにそこら中穴だらけなワケだ!)いるタイ・タイ・ウォルデンという農夫がロバート・ライアンで、息子のバックをジャック・ロード、ショウをヴィク・モローが演っています。
バックの奥さんのグリセルダ(ティナ・ルイーズ)が男を狂わせるような凄い美人で、彼女の初恋の男(アルド・レイ)が村に戻って来たことでさざ波がたち、やがて大きな事件が……。という、金銭欲と色欲と暴力が交差するグロテスクな映像が強烈な印象を与える作品、だとか──何か無闇に興味を掻き立てられる感じです(笑)
一度は観てみたいと、思いました。
さて、このアンソニー・マン、エルマー・バーンスタイン、ロバート・ライアン、アルド・レイ、ヴィク・モローの組み合わせは、この前に1957年の『最前線/Men In War』があって、ということも今回初めて知りました。
最前線
この『最前線』は聞いたことだけがあったのですが、今回何の気なしに見つけたYoutubeのクリップ『God's Little Acre』とこんな風に繋がっていたとは、最後の最後まで色々驚かせてくれました〜。
2006.09.10 Sunday
結局、10日にまた修理に出す事になってしまったのでした──さすがに不便で仕方がありませんが、まあ今のままではどうにもこうにもしょうがない……。
1回落ちると数時間は電源を入れられない状態なので、昨日もその間に録画した映画を観ました。
これは番組表で見た時、ニール・ジョーダン監督となっていたという理由だけで録ったものです──ニール・ジョーダンと言えばクライング・ゲーム。こりゃ見なきゃならんってなもんで……(笑)
でも、エイダン・クイン(私はついついアイダン・クインと言ってしまう。アイダンってアイルランド訛りなのかな?)は出てるは、『歌う大捜査線』のロバート・ダウ二ー・ジュニアは出てるは、『クライング・ゲーム』のスティーヴン・レイは出てるはで最初のクレジットだけで「おお〜!」と喜んでしまいました。
主人公のアネット・ベニングも魅力的でしたが、この人は(何故だか理由は分からないが)どう〜も昔から嫌いなウォーレン・ビーティーの奥さんだってのが気に入らない。もっといい人と一緒になってもらいたかったものであるって──ほとんど意味不明ないちゃもんをつけている自分が笑えるんですが……。
犯罪の予知夢を何度も視てしまうが、実際にその事件が起こらないと夢の意味が分からない主人公と、その頭の中に入り込んでいる(テレパシーを送っている?)連続殺人者との攻防が主なストーリーですが、貯水池に沈んだ町の水中の景色や次々に見る夢の映像と変に恐い大量のリンゴに黒々とした森など、暗くて陰鬱でイメージ豊かな画面がなかなか見応えがありました。
主人公が飼っている犬を追って森を走って行き、道路に飛び出してトラックにぶつかりそうになるシーンは、クライング・ゲームでフォレスト・ウィテカーが走って飛び出してトラックに激突した道路とまったく同じ場所に見えました──いきなりその二つのシーンがババッと重なって視えて、ちょっとクラクラっと来たなあ……。
この人の映画は映像の衝迫力が非常に強いなと感じます。いくつかの印象的なシーンが網膜に焼きついてずっと残りそう……。後は劇中で使われた曲『イン・ドリームス』が昔、トム・ジョーンズのアルバムでよく聴いていた歌(オリジナルは知らないけど)だったのも気に入ってしまう要素でした。
暗くて陰鬱で不吉で野蛮。物凄く繊細で物凄く烈しい。しかも笑える──これらって、私がヤケに引かれる物/事のキーワードのようです──一番キライなのが無難で退屈、ですねえ、どうにもこうにも……(笑)
2006.09.01 Friday
スーパーマン2のテレビ朝日での放映は、今日(1日)から明日(2日)にかけての夜中の3時からでした。
コメントに間違えて書き込んでいましたので、訂正します。みかんさん、ごめんなさい!
2006.08.18 Friday
今年のゴールデングローブ賞の放映を観た時から、何となく見たいなと思っていた『トランスアメリカ』を水曜日に観ました。
ちょっと前に新聞広告を一度だけ見かけた気がしていながら、そのまま見過ごしていてどこでやっているかも何時までやっているかも知らなかったのだけれど、久しぶりに会う友人と映画でも観るかという話になって急に思い出し、探してみたらやってました……伊勢佐木町のすごく地味でちっちゃな映画館で。
何しろ東京ですら、銀座シネスイッチでしかやってないらしく、横浜じゃ無理かとも思いつつ探したのでした。
伊勢佐木町自体もめちゃめちゃ久しぶりなうえに横浜ニューテアトルという映画館も初めてで、横浜を知らない横浜市民の面目躍如(意味不明)な1日でした。ついでにこれまた久しぶりな有隣堂で、待ちに待ったドートマンダーものの日本での新刊『バッド・ニュース』もようやく買え、メデタシメデタシ。
で、肝心な映画はというとそんなに無茶苦茶面白かったとは言えないけれど、なかなか楽しめました。
フェリシティ・ハフマンの見事なまでに不自然な女装(笑)と不器用でギクシャクした動きにヤケに低く抑えた声などなど、やっぱり『デスパレートな妻たち』を観ている方が、リネット役とのギャップが凄いので、より面白いのは確かですね。
でもどっちにしてもあれだけややっこしい役柄をリアルにこなすのだから大した演技力です。
それとロード・ムーヴィーってそれだけで魅力を感じてしまう所があるんです、わたくし(笑)
人間関係やそれぞれの心理の変化を、大抵は不意に起こる出来事と、場所や時間の流れや変化と絡めながら描く手法って上手く行った時には目覚ましい印象をもたらしてくれますよね。
まあこの映画は目覚ましいといったタイプではなかったけれど、何かだんだんじわじわと効いて来るってな具合で、最後の方では思わず眼から水が(笑)ほんの少々……。
爆発炎上大音響だらけのハリウッド超大作なんかよりは、ずうううっと好きだなあ、こっちの方が!
2006.08.11 Friday
Macを修理に出して、よっぽど不便になるかと思いきや、全然どうってこともなく(笑)その時間を使って、録っただけで放置していた映画やライブをあれこれ脈絡もなく観ている今日この頃。
分からない事をすぐ調べられるインターネットが使えないのは(携帯ではとてもじゃないがやってられません。めんどくさくって)確かに不便だけど。
後、メールの転送設定を一応全部やったつもりだったのだけれど、何か失敗があったのか一つのアドレスからしか転送されて来ない。場合によっては失礼があるかも知れませんが、ご了承下さい。
「ヴァージン・スーサイズ」「ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ・ライブ」「レマゲン鉄橋」「ドクター・Tと女たち」「ビーチ・ボーイズ・ライブ」
それにしても、ホントにバラバラ……。
2006.07.18 Tuesday
この一週間で観たのが『ディナー・ラッシュ』『M:i:III』『ラヴリー・オールドメン/釣り大将LOVE LOVE日記』で、一番面白かったのがディナーラッシュ、一番つまらなかったのがミッションインポッシブル3、だった。
最近のハリウッド超大作は、何でもかんでも破壊、爆発、大炎上をこれでもかこれでもかと手を変え品を変え繰り返し、まるで爆発炎上一大総カタログみたいで、観ているうちにげんなりウンザリしてきちゃう……。
トム・クルーズ走りまくりカメラ動きまくり、おまけに無茶苦茶大音響、いや実にうるさかったのなんの(笑)
風車が林立する隙間をぬってのヘリコプターチェイスや城壁の上から見るバチカンの景色、ある設定の上ではあるけれどあんなに膨張した顔と身体でアクションをこなした(今年カポーティーでアカデミー男優賞、取ってたんでしたね)フィリップ・シーモア・ホフマン(あれはやっぱりこの人がやったという方が個人的には面白いので、ホントのところは分からないけれど)などなど、いくつか見所(?)はあるけれど、結局見終わった後の印象は、「あ〜、実にまったくうるさかったな〜!」
そうそう、エンドロールで流れた2曲目の「インポッシブル、インポッシブル」と女性の声が繰り返されるラップ『Impossible』は、カニエ・ウェストの曲──『ジャーヘッド』を思い出しました。この人、売れっ子なんでしょうかね?……と、全然今の流行を知らないわたし(笑)
ところで、トシとった名コンビ、ウォルター・マッソーとジャック・レモン(ちょっと最初、顔があれっ? て感じだったけど)の『ラブリー・オールドメン/釣り大将LOVE LOVE日記』は久しぶりに見たソフィア・ローレンの、あまりのゴージャスな美女ぶりに眼を見張り、ただもう感心することしきり。この時61歳だとか……。
映画そのものも、往年のオスカーとフェリックスのやり取りを思い出させてくれてなかなか楽しかったのだが、やはり強烈な印象はソフィア・ローレンに尽きる──あ、でも54歳のアン=マーグレットもエラく奇麗でしたが……。
もひとつ思い出した──「神様はわしのことを忘れとる」95歳の女たらしのひいおじいちゃん役をやった、ホントは83歳のバージス・メレディスもなかなかケッサクでした。
2006.06.21 Wednesday
今週の月曜はコンバットがお休みで寂しいなあ〜と思っていたのですが『ザッツ・ダンシング!』を観て、数々のダンスがあまりにも魅力的だったため、すっかり楽しくなってしまいました(笑)
とにかく次から次へとダンスの名手が登場し、面白すぎてかっこ良くて凄過ぎるダンス・ダンス・ダンスの嵐で、ホントに痛快爽快愉快至極でした。
エリノア・パウエル、シド・チャリシーなどなどの女性陣も見事なら、レイ・ボルジャー、フレッド・アステア、え〜っと他にも沢山の凄いダンサーがどさどさ出て来て覚えきれませんでしたが。
でもやっぱり圧巻はジーン・ケリーですね〜!──動きの見事さ、独創性、しかも心から楽しそうな表情で踊りに踊りまくります。特に、今放映してる『いつも上天気』での、ゴミバケツの蓋を片足に履いてのダンスの面白さといったら!──この人はいったい何なんだ〜。どこからあんなアイデアを見つけ、あんな動きが出来るんだ〜!?
『錨を上げて』『踊る大紐育(ニューヨーク)』『巴里のアメリカ人』『雨に唄えば』『魅惑の巴里』などなどは観たことがあったんですが、今日の『いつも上天気』ははじめてなので、よけいに新鮮だし楽しいです。
ジーン・ケリーという人は、天気晴朗にして明朗快活、一点の曇りもないという、見ているだけで楽しくなってしまう人だな〜とつくづく思います。
癖のある俳優ばかりでなく、こういう人もわたくしは大変好きなんです、実のところ(笑)
ローラースケートのシーンも優雅でコミカル──タップまでしちゃうんだから、もう!
2006.06.05 Monday
昨日、発見して一人で受けてたことがあります。
『コンバット!』はその昔TVを見ながら原題、邦題、脚本、監督、ゲスト等々をメモしリストを作ったりするほどハマったドラマだったわけですが、それとは違うハマり方をしていたのが『トム・ジョーンズ・ショー』で、これは毎回放映の際、TVにマイクを向けて(笑)カセットで録音していました──何しろ、まだヴィデオもない時代の話ですから……。
雑音を入れちゃいけないので、その放映時は息を詰めてじ〜っと画面を見入るという、かなり不気味な状態ですが、常軌を逸して集注して視ていた事だけは確かですね(笑)
ま、そんなわけでこんなに長く生きて来て、ホントにハマったTV番組はこの二つしかありません。『保安官ニコルス』も『復讐の鬼探偵ロングストリート』も『プリズナーNo.6』も『モンティ・パイソン』も他にも色々な番組が好きでしたが、リスト作りも音声保存や録画保存もしたいともしようとも思わなかったという事は、やっぱりあの二つだけが特別だったのだなあ、と今になってつくづくしみじみ思ってしまった次第です。
さてその『トム・ジョーンズ・ショー/This Is Tom Jones』は去年(2005)の暮れにDVDが出るはずだったのですが、何か権利やら色々技術的(?)な問題があるとかで発売が延期されたままいつになるのか分からない感じです。
1時間のショウが67本、これが全部DVD化されたらこれはもう、凄いことです。最近新聞でエド・サリヴァン・ショーのDVDの宣伝をよく見かけるので──トムさんは、これにも出演してました、そう言えば──急に思い出したのでした。
ところで昨日、imdbとファン・サイトでそのトム・ジョーンズ・ショーのリストを何となく見ていて、何が驚いたかといって、コンバットでは関西弁でお馴染みのブラドックことシェッキー・グリーンが1969.11.06放映の第2シーズン、エピソード7のゲストで出演していたという記録を見つけてしまったのでした。
その時の他のゲストはコニー・スティーヴンス、マット・モンロー、ムーディー・ブルースなどなどで、シェッキー・グリーンはトムさんやゲストの人たちといっしょに、"On Days Like These" "The Look Of Love" "Let Me Entertain You" "Love Me Tender"をメドレーで歌った模様。
かつて私はこれを見たのだろうか!?──実際、日本では全部放映されていないし、相当カットもされていたのでホントのところ分かりません。う〜ん、気になる〜(笑)
まあ、そもそもシェッキー・グリーンという人はコメディアンで(ロバート・アルトマンの友達でもあるとか)、俳優というよりエンターティナーと言った方がいいようなので、歌も歌うのでしょうが(そう言えばコンバットでもよく歌ってます)まさかトムさんのショーに出てたとは〜!──こんな事でやたら面白がるのは私ぐらいのもんでしょうが……。
でも実はもっと意外な発見もありました。1971.05.15放映の『トム・ジョーンズとこんなにも特別な友人たち(直訳)』という番組では、ポール・アンカやダスティー・スプリングフィールド、ビッグ・ジム・サリヴァン(トムのバンドの専属ギタリスト)と共に、3月28日に放映されたコンバットの『英雄の条件』に出演したフランク・ゴーシンが出ていたのです。
しかも、もっと驚いたのは、アンソニー・ニューリーと言う人の声で『マイ・ウェイ』を歌ったとか……。
フランク・ゴーシンは他にリチャード・バートン、マーロン・ブランド、アル・ジョルソン、ジェームス・キャグニー、リー・マーヴィンなどなどの物真似、声色が出来るとか。つまり、彼は物真似芸人でもあったという……(笑)
しかし、これは見てみたい!──色々見ていると、ホントに思いがけない発見が多くて面白すぎます、はい。
2006.04.16 Sunday
今夜はこの二つの映画を録画予約した。
『クライング・ゲーム』はだいぶ前に観て、かなり面白かったのでもう一度観たいので。
フォレスト・ウィテカーって、結構好きなのです(主役ではないけど……)
話も面白かったが音楽も良かったという印象(記憶)が。
『ひかりのまち』というのは、まったく観たことがないけど、イギリス映画というだけで、勝手に面白そうな気がして(笑)ついでに予約。
忘れていたけど、ジョン・カサヴェテスも特集みたいなので、録っていた。
来週は昼間、BS2で一週間ベルモンド特集なので、これも予約。昔からどうもフランスの俳優が好きになれず──ドロンもモンタンもドパルデューもどうしても駄目(笑)──かろうじて、ジェラール・フィリップとベルモンドとギャヴァンぐらいは好きなのだが……。
自分でも何故、嫌いな俳優の方々を嫌いなのかは不明だけれど。
しかし録画ばかりして、実際なかなか観られない(のと、何を予約してるのかもけっこう忘れがち)のでここのところずっと貯まる一方。
録ってからすぐ観られてるのは、コンバットとモンクぐらい……。
後はいつになることやら。う〜んんん。