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コンバット!第65話『雪山の追跡』
070505──65/雪山の追跡/Mountain Man/640915/1-S3(067)
エドワード・J・ラクソ/サットン・ローリイ/テオドール・ビケル(フランソワ・ぺロー)ボブ・ビーティー(ドイツ兵スキーヤー)

今回の邦題、追跡と言うより逃走の方が合ってたんじゃないかと思うぐらい──追跡したのは、唯一カービーが膝を外したのを治している隙を見て逃げたぺローをサンダースが追いかけた時だけ──追跡していたのはもっぱらドイツ側でした。

それにしてもやたらと重そうなオーバーを着てましたね〜、今の人間にはとても着られそうにないぐらい……。



待避房に閉じ込められた時の軍曹の姿を見てアラビアのロレンスを思い出したり、雪ヴァージョン・カモフラージュの白づくめのドイツ兵を見て、死のウィルスが蔓延した地域に入り込んだWHOの職員か研究者(が出て来る映画)や或いは無菌室のモンクさんを思い出したり(笑)何か色々関係ないモノをついつい連想してしまうようなシーンがけっこう多かったです。

そうそう、殴られたサンダースを目撃したのってもしかしたら初めてかな?……う〜ん、今まであんまり記憶にない。今回はバンソーコーも貼らなかったし。

ケーリー、ピエール・ジャルベールと、当時のUSオリンピック・スキー・チームのコーチだったというボブ・ビーティーという二人のスキーの腕前を見せたかっただけらしい(?)最後のダウンヒルのシーンは、同じ雪でも『バンド・オブ・ブラザーズ』のあの異常に過酷な雪原&タコツボのエピソードとは違い、ヤケに爽快で実に見ていて気持ちのいい場面でした。

「ヘイ、軍曹(じゃなくて)ノルマンディーに山はないでしょう」と言った(相変わらずノルマンディーなのか〜という……)ピエールさんに対して「いいんだピエール、TVなんだから」と答えたプロデューサー、ジーン・レヴィット(from combatfan.com)──リアリティーを重んじる今だったらあり得ないであろうこのアバウトさが、わたくしかなり好きですね〜、はい。

おかげで人間対スキーの追いかけっこからノルディック、アルペンと同時に見られ、雄大な雪景色(カリフォルニア/スコー・ヴァレーでのロケだとか)もたっぷり堪能し──今回はもしかしたら同じ45分の中で、最も移動距離の長い(笑)エピソードだったんじゃないでしょうか?──まあ、ラストはまた山小屋のシーンでしたけど。そうそう、今回もサンダースは山男のセラピー、したようですね……。

ゲストのテオドール・ビケル(1924.05.02〜)さんはなかなか珍しいオーストリアのウィーン生まれ、アメリカのTVドラマに沢山出演して来た方らしく、今も83歳、現役のようです。
03:44 | コンバット!3 | comments(8) | trackbacks(0)| - |
『小さな回転木馬』について
一体どうなるのかと心配していた『小さな回転木馬』についてですが、今日、NHK海外ドラマ担当の方から回答メールが届きました。

そのままコピーします。

Eメールありがとうございました。
いつもNHK海外ドラマをご覧いただきまして、
ありがとうございます。

問い合わせの『小さな回転木馬』ですが、
今回の放送に際して制作作業を行うにあたり、
素材の一部にキズがあったため、新たに手直
しをいたしました。
当初の第67話放送予定日には、第68話
『誰が死なせたか』を繰り上げて放送します。
以降、第72話『兵隊失格』まで1週ずつ予定
を繰り上げて放送し、その後に『小さな回転木馬』
をお送りする予定です。
第73話『バースデーケーキ』以降は、放送順の
変更予定はありません。
どうぞご了承ください。

これからもNHKの海外ドラマをよろしくお願いします。

NHK 海外ドラマ担当


とのことです。ようやく、安心(笑)いたしました──何しろ、このエピソードは日本語版のDVDに収録されていないんですよね〜。すでに録画したテープなどを所有していない人間は、TVで放映されない限り見る事が出来ないんですから……非常に心配しておりました。

取り敢えず、ご報告まで。
23:09 | コンバット!3 | comments(4) | trackbacks(0)| - |
combat! on Youtube──しかもオリジナル
またまた久しぶりにのぞいてみたら、Youtubeにコンバットのオープニング部分が、二つアップされていました。

しかも、60年代アメリカで放映された時のオリジナルものらしく、オープニングの後のタバコのコマーシャル(リチャード・デニングという俳優がやっている)まで入っていて、これはある意味とっても貴重なクリップですね〜!──ジョン・デナーがゲストの『将軍と兵隊』で、あのサンダースのくしゃくしゃのしかめっ面も見られます(笑)



もう一つはホントにオープニングだけで、短いモノですがシルヴィアンヌ・マーゴリイがイントロデューシングでクレジットされているので『小さな回転木馬』の時のオープニングです──今、ちょうど気になっているエピソード!



重いかも知れないけれど、二つ張ってみます。
07:35 | コンバット!3 | comments(5) | trackbacks(0)| - |
コンバット!第64話『停車場の三日間』後編
070421──64/停車場の三日間(後編)/What Are The Bugles Blowin' For? 2/640310/26-S2(048)
エドワード・J・ラクソ/ジョン・ペイサー/ロナルド・ハワード(ジョーンズ大尉)ジェイムズ・フォレスト(ジャイルズ)ウィリアム・ベックリー(ジョイス伍長)ジョン・アルダーソン(ローリングス軍曹)フィリップ・シャペール(ロベール)

しょぼい人数にしょぼい武器、圧倒的に不利な中で、ただ一つ勝っていたのが頑ななまでの負けじ魂……でしたか、う〜ん。

とは言え、ドイツ軍の度重なる烈しい砲撃や、ジャイルズ(他に『一枚のレコード』にもフォアマン役で出演。どの役だったか覚えてませんが、見た事ある顔だなとは思いました)の訴えと死に、さすがのジョーンズ大尉も心揺らいだりして、ローリングス軍曹に意見を求めたり帰そうとしなかったサンダース軍曹一家に「もう帰ってもいい」と言ったり。最後はあそこでイギリス兵だけで討ち死にするつもりだったんでしょうか。

しかしながらあそこまで来てしまうと、最早サンダースが帰るワケないワケで……。

それにしても夜中の砲撃は凄い迫力で、負傷したケーリーもすごく脅えていたし、建物から瓦礫が凄まじい勢いで落ちて来たりしていたわりには、あれで犠牲になった人は一人もいなかったように見えたのが不思議でした。
そのケーリー、ピエール・ジャルベールはコンバットの中でこのエピソードが一番のお気に入りだとか。

あれだけ凄い攻撃を繰り返し、なおかつ一度は降伏を勧告に来つつ、イギリス・アメリカ連合部隊のかなり絶望的な状況を抜かりなく偵察しに来ていたドイツの中尉(エリック・ホランド。他に『48/銃眼』『66/軍曹が死んだ』)と伍長(ノーバート・メイセル。他に『36&37/遠い道』『114/砲撃目標』『111/敵中不時着陸』『140/でっかい札束』に出演。あんまり印象深くないけれど、随分出ています)でしたが、最後あんなにあっさりと降伏して来たのには、ちょっと唖然といたしました。いくら「我々は孤立した」からとは言え……ゲルマン魂には、負けじ魂というモノはないのでしょうか?──両手に頭を当ててゾロゾロ登場したドイツ兵達の数もこれまた無闇に多かったし。

そしてドイツ中尉からサンダースに手渡された拳銃を、物凄い勢いでもぎ取ったジョーンズ大尉といい、サンダースに我々の負けじ魂が勝ったと言ったローリングス軍曹といい、いつもなら最初は対立していてもラストには芽生えるそこはかとない友情の空気も、今回はあんまり感じられなかったのが珍しいエピソードでした──心の中ではそれなりに共に闘った事を健闘する、ある種の共感だってあったんだろうなと思いつつも……?

ジョーンズ大尉の死を見せずコトバだけで伝えられたシーンは、上手いなと思いました。

お姉さんを殺したドイツ兵をついに見つけて、初めて涙を流したロベール少年は『姿なき狙撃兵』での二人の少年うちの片割れでしたが(もう一人は『小さな情報部員』のビジュー、ミッシェル・プティ)彼、フィリップ・シャペール(この表記でいいのかどうかがわからないのですが)のimdbのリストは、今まで見た中でももっとも短いモノでした。何しろ、この二つの出演しか載っていません。こういうのを見るとかえって、あれこれ想像力をかき立てられてしまいます──例えばもともと子役俳優ではなく、コンバットのスタッフの子供かなにかで、ちょっと出てみないかということで出演したのかな〜とかそんな風に。それとも、単にimdbがきっちり調査出来てないだけなのか?……それとも……etc,etc.

ヴィク・モロー、少年の涙のふき方がカッコ良かったです(笑)──手の甲でバッと拭った後に親指を使うあの手つき(ここ、前のシーンとごちゃ混ぜになってました。ラストでは掌で拭った後に手の甲を使ってました)は、サンダース軍曹の優しさと、でもベタベタしてない荒っぽさが見事に表現されていました──ヴィクさんは歩き方だけでなく、独特な手の使い方があって、ちょくちょく印象に残ります。

ところでBSサイトの5月の放映リスト、第67話『小さな回転木馬』が抜けています。あのラストのヴィク・モローの慟哭というか咆哮のシーンがあまりにも衝撃的かつ強烈で、絶対に忘れられないエピソードの一つなのに、どうした事か!?──思わず問い合わせメールを送ってしまいました。単なる間違いか、意図的に外されているのか、一体どういう理由があるのか(笑)と……。削るなんて許せんぞという気分でですね──もちろん、丁寧な口調(どうだか怪しいけど?)で。

P.S.この前の週の『逃亡者』では、シスター・ベロニカの助手、この週の『ヒッチコック劇場』では旦那の浮気相手の看護婦で、あの『バラの勲章』のアントワネット・バウアーさんが立て続けに登場しましたね。この人の特徴ある顔もついに憶えてしまったようです……。
23:55 | コンバット!3 | comments(2) | trackbacks(0)| - |
コンバット!第63話『停車場の三日間』前編
070414──63/停車場の三日間(前編)/What Are The Bugles Blowin' For? 1/640303/25-S2(047)
エドワード・J・ラクソ/ジョン・ペイサー/ロナルド・ハワード(ジョーンズ大尉)ジェイムス・フォレスト(ジャイルズ)ウィリアム・ベックリー(ジョイス伍長)ジョン・アルダーソン(ローリングス軍曹)フィリップ・シャペール(ロベール)

今回のゲスト、ロナルド・ハワード(1918.04.07〜1996.12.19)はいかにもイギリス顔の、名誉と勇気を重んじる頑固な紳士といった雰囲気がトレヴァー・ハワードに似ているなあ〜と思いましたが、トレヴァー・ハワード(1913.09.29〜1988.01.07)とは特に関係もなく、あの『風と共に去りぬ/1939』のアシュレー、レスリー・ハワード(1893.04.03〜1943.06.01)の息子なんですね。

ここで、わたしの頭がちょっと混乱しました。『風と共に去りぬ』を何故か勝手に1950年代の映画だと思い込んでいて、コンバットに結構いいトシで出ている俳優の父親が何であんなに若いのか?!──計算が合わないじゃん、ロナルド・ハワードがレスリー・ハワードの父親の間違い(なワケないのに)表記なのか???──みたいな……(笑)

まあでも、『風と〜』はアメリカで公開されたのは1939年でも、日本で最初に公開されたのは1952年だということなので、この勘違いもまあ仕方ないか〜と勝手に納得。

多少のズレはあるのですが、お父さんのレスリーが『風と〜』に出た年が45、6歳、息子のロナルドはコンバットでほぼ44、5歳と、同年代──しかも父親は、第一次世界大戦に従軍し精神を病んだ後治療として俳優をはじめ、第二次大戦時に乗っていた飛行機がドイツ空軍に誤って攻撃され、墜落死をしたそうです。これだけ深く戦争に関わった父親を持った息子が、コンバットのようなドラマに出演する時って、やっぱり特別な感情を抱くのだろうか……とあれこれ想像してしまいました。

凄まじい爆撃に土砂降りの雨、今回はいつにもまして烈しい始まり方です。だけど『ある村 その生と死』の時も思いましたが、軍曹のレインコートというより雨ガッパ姿はどことなくユーモラスで、見ていて楽しいです。

舞台となった停車場、ホームの骨組みだけになった屋根が、非常に眼を引く映像効果をもたらしてました。

最初は分隊全員とイギリス兵がその下を歩き、その後しばらくしてサンダースが一人だけで歩きますが、白と黒(光と影)のシマシマの影が身体の表面を次から次へと下から上へと滑って行くのが、対立する二つの状況や立場、或いは次々と襲い来る危機などなどを、この映像が非常に端的に象徴しているように感じてしまいます。じっと見ていると眩暈もしそうなこの場面、モノクロだからよけいに鮮烈で美しく、しかも不吉さもたっぷりでとっても印象的でした。

列車の屋根から装甲車に手榴弾を投げて、敵の攻撃を何とかしのいだサンダースの事をジョーンズ大尉は「君も頭の固い割に思いきった行動をとったな」と言ってましたが、それに対して皮肉っぽく「お褒めいただき恐縮です」とボソボソッと答えたサンダース──まったく冗談じゃない、早く撤退しろよ! とどやしつけたいだろうに……(笑)
こうして今回もまた圧倒的に不利な状況に巻き込まれ、怒濤の後編へとつづくんだろうなあ……。

バグパイプ、奇妙な形のヘルメットなどなどイギリス的なアイテムもたっぷりだし、いつもとはずいぶん違う趣でしかも2話連続──後編が楽しみです。

この日のヒッチコック劇場、田中信夫さんの声はやけに若過ぎて最初、別人かと思ってしまいました。

先週は『スローターハウス5』のカート・ヴォネガットが84歳で亡くなったのが、またまたショックなニュースでした。合掌……このコトバが最近ヤケに多いです。
19:30 | コンバット!3 | comments(4) | trackbacks(0)| - |
コンバット!第62話『だが明日は来る』
070407──62/だが明日は来る/Ambush/631203/12-S2(033)
エドワード・J・ラクソ/サットン・ローリイ/マリサ・パヴァン(マリー・マルシャン)

ヤケに久しぶりのサンダース軍曹と思ったら、3週間ぶりだったからなんですね。話の主人公は前回と共通して、親や身内を殺されてしまったフランスの民間人の女性で、しかもほとんど救いがない。特に今回のエピソードは。

アメリカでの放映順で言えば、この二つのエピソードは10話もあいているのを、日本で放映した時にわざわざくっつけたんでしょうが……。今回はBSの放映条件でたまたま期間が空いてましたが、2週続けてこれ見たらかなり滅入りそうです。彼女はこれからもあの街に住みつづけるのだろうか。誇り高く、父親の遺志を慮ってサンダースの苦しい説得に応じたとは言え、怒りや憎しみがそんなに簡単に消えるはずもないでしょうし……。実際に殺してしまった街の人間だって、実は間違いだったと分かっても最早取り返しがつかないわけだし。

戦争後遺症って、軍人だけではなく普通の民間人にもたくさんあったでしょうね……。重くて深い傷。

ゲストのマリサ・パヴァン(1932.06.19〜)はイタリア人女優ですね。アリダ・ヴァリもそうですが、コンバットでフランス人女性の役を演じるイタリア人女優は、眼が強く、キリッとした美人で印象的。今回はじめて知ったのは、このマリサさんは、ピア・アンジェリ(1932.06.19〜1971.09.10)と双子の姉妹だとか。女優としてはピアさんの方が有名だと思いますが、マリサさんはアメリカのTVドラマにかなり出ている模様。双子でもずいぶん違う行き方だったようです。

そう言えば、ボー・ブリッジスのエピソード以来久しぶりに、ビリーが出てました。ん? と思ったら、こっちのエピソードの方が、ずっと早いモノでした。日本での放映順はずいぶん入れ替えているので、こういう妙な事がよく起こります。

話は変わってお久しぶりのモンクさん、第4シーズンはいきなり初回から飛ばしてました。やっぱりやたらと面白いですが、それにしてもあんなに辛い主人公なのにあんなに面白くていいのだろうかと思ってしまうぐらい(笑)……今シーズンではいちばん期待してただけの事はあります。

今回新しくはじまった『ヒッチコック劇場』は、いきなり羽佐間さんと山田さんが登場。しかし、あのキザなジャック・キャシディの声までアテてたことがあったとは……おそれいいりました。話の展開はけっこう意外な雰囲気で、なかなか楽しめました。

P.S.演出のサットン・ローリイ(これから少しづつ表記を直して行く予定です)のデータを見た事がほとんどなかったのですが、今回何気なく見てみて驚きました。1922年10月生まれで、今年の3月3日に亡くなったばかりです。死因は自然死……天寿を全うされたようです。凄く沢山コンバットの演出をしてたと思い込んでいたら、15エピソードだけなんですね。意外でした。『マニックス』が16エピソードでいちばん多く、沢山のTVドラマを手がけていらっしゃったようです。合掌。
03:34 | コンバット!3 | comments(2) | trackbacks(0)| - |
コンバット!第61話『戦場の悪夢』
070324──61/戦場の悪夢/weep No More/640317/27-S2(060)
エドワード・J・ラクソ/テッド・ポスト/アンジャネット・カマー(アネット)テッド・ナイト(ドイツ軍曹)

最近出番の多いヘンリー少尉、またまた美女になつかれていました──「お父さんじゃない」と言いながら。

それにしても一言もしゃべらないアンジャネット・カマー(1939.08.07〜)と、今回台詞の多くをドイツ兵達が受け持っていたせいか、ドイツ兵同士の会話が全部日本語吹き替えになっていた事(多分こうしないと、ほとんどドイツ語だけで全編が成り立っているのに近い状態なので、あえて日本語に吹き替えたんだろうなあと、40年前の苦労と工夫を感じつつ見ていました)などなど、かなり異色のエピソードだったんじゃないかなと。ヘンリー少尉は片言のフランス語を四苦八苦しながらしゃべっていたし……。

ドイツ軍曹役のテッド・ナイト(1923.12.07〜1986.08.26)さん、珍しく見た瞬間に分かったので、やっとこの人の顔も覚えられたようです(笑)が、次に登場するのは『132/銃口の前で』なのでだいぶ先ですね〜。

ところで、アンジャネット・カマーは顔も名前も懐かしい女優さんです。やっぱり色々なドラマに沢山出ているけれどレギュラーというのはほとんどないですね。でも、今回は登場しなかったヴィク・モローとも共演しています。『ポリス・ストーリー』では珍しく2週続きのエピソード『Countdown1&2』にコンスタンティーナという役で。ヴィクさんはパイロット版(すなわち第0話)と同じ、ジョー・ラフリーダ巡査部長役ですが、主演ではない模様。昔見ているはずなんだけど、例によってまったく記憶喪失状態……です。

でもまたまた、いつもの偶然が起こり(笑)先週書いた映画監督、トニー・リチャードソンの『ラヴド・ワン』にヒロインのエイミー役で出演していたという点が、超個人的にやたらと重要。

原作がイーヴリン・ウォーの『囁きの霊園』で、脚本が『博士の異常な愛情』のテリー・サザーンというブラック・ユーモアものです。

とにかく何と言っても、口調も仕草もどう見てもオカマ風なのに女性(これが、死体化粧師の助手のアンジャネットさんです)に求愛するマザコンの、無闇にテンション高く、実に強烈でケッタイな死体化粧師ジョイボーイ役のロッド・スタイガー(ファンなので。しかもTVで吹き替えが青野武さんだったはず、多分……)が凄いんですが、主人公のロバート・モースはいまいちパッとしないけれど、その他の出演者がなかなかの濃ゆ〜い顔ぶれ。ジョナサン・ウィンタース、ジョン・ギールグッド、ダナ・アンドリュース、ミルトン・バール、ジェイムズ・コバーン、タブ・ハンター、ロディ・マクドウォール、リベラーチェ……等々等々。

まさかあるとは思わずにロッド・スタイガーで検索して出て来たのには驚きました、Youtube!──『Meet Mrs. Joyboy』──あまりにも凄まじい食欲のせいで巨大になり過ぎ、ベッドから出られないのに異常に陽気なジョイボーイ・ママとジョイボーイ、家に招待されて大困惑のエイミーというシーン。勇気(笑)のある方はどうぞご覧下さいませ。ちなみにわたくしは大好きです、こういうヤツ……。



『ローハイド』とうとう終了してしまいました。何でこういう展開になるんだい、と思う事数々ありましたが、ラストはピートがしめてくれたのが何とはなしに嬉しかったかも(笑)

4月から始まる『ヒッチコック劇場』ですが、ちょこちょこっと調べてみたら、第1回がいきなり第6シーズンのエピソード29から……って、凄い端折り具合。確かに『逃亡者』も真ん中辺りのシーズンをドカッと省いてますが……。どうか何とぞ『コンバット!』だけはこんなコトがないようにと、ひたすら祈ります。
02:57 | コンバット!3 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
コンバット!第60話『二人の軍曹』
070317──60/二人の軍曹/A Silent Cry/640218/23-S2(055)
エドワード・J・ラクソ/バーナード・マクヴィティ/リチャード・アンダーソン(パーキンス軍曹)ロバート・クロフォード・ジュニア(ジャック)

ふだんと違う任務に着く時に現れる軍曹は、最初必ず感じが悪いというケースがヤケに多いですね。

強烈な存在感で、今も鮮烈に印象に残っているジェンキンス軍曹やターク軍曹、そして今回の無線通信のエキスパートで『通信操典(この漢字で合ってるのかどうか……?)』を書いたという、インテリの平和主義者らしいパーキンス軍曹と、このサンダースとのやり取りで見せる「感じの悪い軍曹」路線は、まだこれからも色々ありそうで楽しみです。いかにも知的な風貌で、感じのいいイメージしか持ってなかったリチャード・アンダーソンの感じの悪い軍曹はヒジョーに新鮮でした。

さて大量にあらゆるドラマに出演しているということを今回初めて知った、リチャード・アンダーソン(1926.08.08〜)はハッキリ憶えているのは『バイオニック・ジェミー』ぐらいなんですが『ペリー・メイスン』や『FBI』『ダイナスティ』などなど、複数のエピソードに出ているドラマがかなりあります。どうでもいいようなことですが、この人の最初の奥さんがあの『シェーン』のアラン・ラッドの娘だとか……へえ〜!

現在『コンバット』と一緒に放映されている『逃亡者』には6回も出ていて、最初の4回にはそれぞれ全然別人の役で登場し、最後の2回でキンブルの殺された奥さんの兄役で出ているというのがもっと「へえ〜!(笑)」でしたが……6月にはそれが見られるのかな、多分。

でも今回、個人的に一番意外な発見をしたのが、無線に興味があって独学で勉強し、シェイクスピア他、沢山の本も読んでいる、パーキンスと気が合った若者ジャックを演じたロバート・クロフォード・ジュニア(1944.05.13〜)でした。コンバットにはもう一つ『113/敵スパイ潜入』に出ますが、先週放映された『ローハイド』で有名なギャング、ブラックストームの息子ダニー役がこの人だったって──え〜、ずいぶん子供に見えたけどあれで15歳(!)だったとは……ボー・ブリッジスよりスゴイ──と、ここでまず驚き(笑)でももっとあったんです。

ドラマ出演のリストはかなり短く、1968年までしかないし『ララミー牧場』に25エピソード出演しているのが目立つぐらいですが、その下にあった映画制作チームのクルーとして参加の2本を見て、それこそ「えええええ〜っ!」と驚いてしまいました。

まず1969『明日に向かって撃て!』で、何故か台詞の指導役、そして1972『スローターハウス5』で制作アシスタントとして参加していたのです。

ジョージ・ロイ・ヒルと言えば、ロバート・アルトマン、トニー・リチャードソンと並んで、私の個人的に好きな3大映画監督の一角を占めている人なのです。特に『スローターハウス5』はカート・ヴォネガット(・ジュニアが当時は付いていた)の原作自体が、下手すると一番好きな小説かもしれないぐらいの本、映画もそれ自体の出来不出来に関係なく(ロン・リーブマンも出てるし!)オールタイムベスト5に入れてしまいそうなぐらい好きな映画なのです、ハイ。

この、先週見ていたのに今回まったく気づかなかったぐらいにほとんど何も知らなかったロバート・クロフォード・ジュニア!──今後は2度と忘れない名前になりそう(笑)です。それにしてもimdbって、いやあホントに面白いです。そして、毎週驚きと新しい発見だらけのBS『懐かし海外ドラマ』シリーズ……ホント、濃ゆいなあ〜。

コンバットの内容の話題がほとんどなくてアレですが、最後に一気に地下室から飛び出してドイツ兵を襲ったシーンですが、あんな狭い出口なのに、出た瞬間に分隊のメンバーが広々と散らばってたのにはかなり唖然といたしました……(笑)

P.S.『逃亡者』にボー・ブリッジスとジョセフ・キャンパネラも出てましたね。
06:04 | コンバット!3 | comments(2) | trackbacks(0)| - |
コンバット!第59話『逆転』
070310──59/逆転/Rescue/640331/29-S2(062)
エドワード・J・ラクソ/テッド・ポスト/エドワード・ビンス(ジョンソン大佐)ガイ・ストックウェル(ジェリー・ベーコン)

ヘンリー少尉、一時期さっぱり現れませんでしたが、最近ちょくちょくまた登場してますね。気絶したり、意識を取り戻したりする時の眼の裏返り具合がけっこうコワい。リック・ジェイソン特有の表情かな。

ヘンリーを罠にかける、親衛隊のドイツ兵に化けたアメリカ兵の振りをしたドイツ兵という、ややこしい役柄のガイ・ストックウェル(1934.11.16〜2002.02.06)は『生きて帰れない/27』のロブ・ローソンことディーン・ストックウェルのお兄さんだけど、全然似てないですね。不穏さや、ただならぬ感じなんて、微塵の欠片も感じられない、普通にハンサムな人──様子を見に行ったフリをして、よっこらしょっと座って呑気にタバコを吹かしたりする場面なんてちょっとユーモラスな雰囲気さえありました。

ジョンソン大佐の振りをしたエドワード・ビンス(1916.09.12〜1990.02.04)という人も長い長いリストのある俳優さんで、コンバットには1エピソードですが、『逃亡者』には3エピソード出演、先週書いたばかりの『スパイのライセンス』にはマラチ・スローンの後釜でウォーリー・パワーズ部長役でレギュラー出演してた模様──何か、適当に気まぐれに話題に上げたばかりのドラマに、2週続けてコンバットのゲストが出ているというような偶然が面白い。『ロングストリート』とマーク・リッチマンとか、少しづつケースは違うけど、「えっ?!」と思うような偶然がちょくちょく重なります、コンバットのこと書いてると……(笑)

ヘンリー少尉は、こいつらおかしいと気づくのがちょっとばかりおそい気がしなくもないです──サンダース軍曹だと、もっと早く「んんっ」と閃きそうな……。

ところでコンバットに親子で出演しているのは、前にさどるあっぷさんに教えていただいたホーリー・マッキンタイア(『遥かなる原隊』)とジャネット・ノーラン(『不信心分隊』)だけだと思うんですが、兄弟で関わっているのは
ジョン・コンシダインとティム・コンシダイン(これはちょっと特殊なケースですね)
ジョージ・サヴァラスとテリー・サヴァラス
ディーン・ストックウェルとガイ・ストックウェル
この、3組ぐらいなのかな。

今回はドイツ兵役でポール・ブッシュ(ドイツ軍少尉)やトム・ペース(後方の歩哨)などなどお馴染みの人がけっこう出てたらしいのに、全然気づかなかったわたくしなのでした……う〜ん、まだまだだなあ(笑)
その後、録画の調子を見るために見直して、このお二人を確認しました──あんなに分かりやすく出てたのに気づかないなんて〜、まったく!
19:30 | コンバット!3 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
コンバット!第58話『反撃への道』
070303──58/反撃への道/Counter-Punch/640211/22-S2(057)
ケイ・レナード&ジェス・カーネル/ジョン・ペイサー/スティーヴ・グレイヴァーズ(マルティネス)ジョージ・サヴァラス(クーパー)マラチ・スローン(ムーアウッド)アンソニー・ホランド(カトナー)

今日はサンダースとケーリー以外はみなそれぞれ同じようにはぐれてしまった兵隊たち。どっちに向かっても敵だらけという状況で次々と出会して、取りあえず一緒に行動する事になった彼等は、確かにとても役に立ちそうに見えないけれど、ケーリーの口調がやけにキツいなあ──でも大体こういう場合は、実はそれぞれ妙にイザという時だけ限定の(?)特技を持っているんですよね〜。

ジョージ・サヴァラス(1924.12.05〜1985.10.02)がパンを練っている場面を見た時、瞬間的に『大反撃』のピーター・フォークを思い出してしまいました。全然似てないんだけど、戦場でパン作りをせっせとしている雰囲気で。記憶の中ではいつも「スタヴロス!」とコジャックに怒鳴られていた人としてしか思い出せないんだけれど、このへたばって息も絶え絶えの太った兵隊に、サンダースがいつになく優しいのが不思議(笑)

今日の出演者の俳優さんたちはなかなか面白い組み合わせで楽しかったんですが、マルティネスのスティーヴ・グレイヴァーズ(1922.04.08〜1978.08.26)やドイツ語が喋れる地図マニア(?)のカトナー、アンソニー・ホランド(1928.03.03〜1988.07.09)と、もう亡くなっている人が多いですね。若者バワーズのジェイムズ・ディヴィッドソンは生年情報がなかったので、不明です。

この中で未だに活躍してるのは、刑務所に詳しい元放浪者で、何故か列車を運転出来たムーアウッドのマラチ・スローン(1928.12.01〜)です。出演リストはもちろん長く、複数のエピソードに出ているドラマがけっこうありました。中で一番多いのは、ロバート・ワグナーの『スパイのライセンス』にベイン部長役で14エピソードに出てます。やっぱり、一番見覚えのある顔が一番リストも息も長いんだなあ……。

列車をまんまと強奪し、味方のいる場所まで走って来たサンダースとその寄せ集め分隊。森からゾロゾロ出て来たアメリカ兵たちの表情が何となく間抜けでおかしかった──ケーリーが前半とは打って変わって上機嫌で「ご出勤さ」と言い、見上げれば今日もラインダンサーたちが登場してました。
02:38 | コンバット!3 | comments(9) | trackbacks(0)| - |